「50代から宅建なんて取れるのだろうか?」
「若いころから勉強していないけど大丈夫だろうか?」
「そもそも、今の自分に毎日勉強なんてできるのだろうか?」
もし、そんな不安を抱えているのであれば、この記事はそんな方に読んでいただきたいと思っています。
私は宅建の勉強を始めたとき、最初から要領よく勉強できたわけではありません。
むしろ逆でした。
机に向かっても集中できない。
すぐに疲れる。
他のことが気になる。
テキストを読んでも頭に入らない。
そして、「明日から頑張ろう」と思ってしまう。
そんな状態でした。
私は、宅建試験の約1年前から勉強を始めました。
最初から「絶対に合格する!」と自信満々だったわけではありません。
むしろ、
「自分なんかに本当にできるのだろうか?」
という半信半疑の気持ちでした。
それでも少しずつ勉強を続けました。
そして私が最終的に感じたのは、
宅建合格に向けて一番大切だったのは、知識やテクニックだけではなく、「勉強グセ」を身につけることだった
ということです。
そもそも50代から宅建を取得するのは遅い?
結論から言えば、50代からでも宅建取得を目指すことは十分可能です。
宅建は年齢による受験資格がなく、社会人になってから取得を目指す人も多い資格です。
宅建の魅力は、単純に「資格を持っている」というだけではありません。
不動産会社をはじめ、住宅・建設・金融など、さまざまな業界で不動産に関する知識を活用できます。
また、50代という年齢が不利になるとは限りません。
これまで営業をしてきた人なら営業経験。
接客業をしてきた人ならコミュニケーション能力。
事務職をしてきた人なら事務処理能力。
管理職を経験している人ならマネジメント経験。
こうしたこれまでの社会人経験に宅建という資格をプラスすることで、自分の強みを作ることができます。
「勉強ができる人」のための記事ではありません
この記事でお伝えしておきたいことがあります。
この記事は、
「短期間で宅建に合格する方法」
を紹介する記事ではありません。
また、
「毎日5時間勉強しましょう」
というような話でもありません。
世の中には、勉強が得意な人がいます。
一度テキストを読めばかなり覚えられる人。
集中力が高く、何時間でも机に向かえる人。
試験の要領をつかむのが早い人。
そういう人であれば、比較的短期間で合格できるかもしれません。
しかし、私のように、
「長い間、勉強から遠ざかっていた人」
は、そうはいきません。
そもそも、机に向かって勉強すること自体に慣れていないからです。
だから私は、この記事を「勉強に慣れていない人」のための記事にしたいと思っています。
最初は「雲をつかもうとしている」ような感覚だった
私が宅建の勉強を始めたころを振り返ると、
「雲をつかもうとしている」
ような感覚でした。
テキストを開いても、知らない言葉ばかり。
権利関係、宅建業法、法令上の制限、税その他……。
「こんなものを全部覚えられるのだろうか?」
と思いました。
一生懸命読んでいるつもりなのに、次の日になると忘れている。
問題を解いてみると、間違いばかり。
正直、
「本当にこれで合格できるのかな?」
と思っていました。
でも、今振り返ってみると、これは当たり前だったのだと思います。
何年も、あるいは何十年も本格的な勉強から離れていた人が、いきなり難しい資格の勉強を始めたのです。
最初からできなくて当然です。
私は「自分の怠け」と戦いながら勉強していた
そして、もう一つ大きかったのが、自分自身の怠けとの戦いでした。
「今日は疲れたからやめよう」
「テレビを見てからにしよう」
「明日やればいい」
「今日はちょっとだけ休もう」
こういう誘惑は、毎日のようにありました。
宅建という試験には、もちろん法律や不動産に関する知識が必要です。
しかし私の場合、それ以前に、
「勉強しようとする自分」と「楽をしたい自分」の戦い
がありました。
そして、これは意外と大きな問題でした。
最初から何時間も勉強する必要はない
資格の勉強を始めるとき、多くの人がいきなり、
「毎日3時間勉強しよう!」
「休日は朝から晩まで勉強しよう!」
と考えてしまいます。
しかし、私はこれは必ずしもおすすめしません。
特に40代以上になると、仕事や家庭など、いろいろな事情があります。
いきなり長時間の勉強を始めると、数日で疲れてしまう可能性があります。
それよりも、
まずは机に向かうことを習慣にする。
これが重要だと思います。
最初は30分でもいい。
テキストを数ページ読むだけでもいい。
問題を10問解くだけでもいい。
とにかく、
「毎日勉強する」
という状態を作ることです。
そして少しずつ「勉強グセ」がついてきた
私の場合、最初のころは勉強すること自体が苦痛でした。
しかし、毎日少しずつ続けていると、だんだん変わってきました。
以前なら、
「今日は疲れたから勉強したくない」
と思っていたのに、
「とりあえず30分だけやろう」
と思えるようになってきたのです。
さらに続けていると、
「勉強しないと何となく気持ち悪い」
という感覚になってきました。
これが私のいう「勉強グセ」です。
歯を磨くように、毎日自然と机に向かう。
ここまで来ると、資格勉強はかなり楽になります。
私が一番大切だと思うのは「勉強を好きになる瞬間」
そして、私の場合、もう一つ大きな転機がありました。
それが模擬問題集で良い点数が取れるようになったことです。
最初は問題を解いても、
「こんな問題、分からない……」
という状態でした。
ところが勉強を続けていくと、少しずつ正解できる問題が増えてきます。
そして模擬問題集を解いて、
「おっ、合格ライン点数が取れた!」
という瞬間が出てきました。
すると、不思議なことに気持ちが変わってきます。
それまで、
「宅建なんて難しすぎる」
と思っていたのが、
「あれ?もしかしたら合格できるんじゃないか?」
と思えるようになったのです。
私は、ここが非常に重要だったと思っています。
「合格できるかもしれない」と思った瞬間、人は変わる
最初のころは、
「宅建に合格する」
という目標が遠く感じます。
しかし、模擬試験などで実際に点数が取れるようになると、
「合格」が現実的な目標に変わります。
この感覚は非常に大きいと思います。
「自分には無理」
から、
「もしかしたらいけるかもしれない」
へ。
そして、
「何としてでも合格する!」
へ。
ご飯や睡眠を惜しむほど勉強した
そして最終的には、ご飯や睡眠の時間まで惜しいと思うほど勉強に夢中になっていました。
もちろん、これは誰にでもおすすめする方法ではありません。
健康を害するほど睡眠を削るのは避けるべきです。
ただ、私自身の経験としては、それくらい
「合格したい!」
という気持ちが強くなったことが、合格につながったと思っています。
最初は「勉強しなければいけない」という義務感だったものが、いつの間にか、
「もっと問題を解きたい」
「もっと点数を上げたい」
という気持ちに変わっていました。
ここまで来ると、資格勉強はかなり楽になります。
40代・50代におすすめ資格TOP10 ↓

宅建合格のために「勉強時間」以上に大切なこと
宅建の勉強法を調べると、
「300時間必要」
「500時間必要」
「1日2時間勉強しましょう」
など、勉強時間について書かれていることが多いでしょう。
もちろん勉強時間は重要です。
しかし、私の経験では、それ以上に大切なのが、
「勉強を続けられる状態を作ること」
でした。
1日5時間勉強して3日でやめるより、
1日30分でも毎日続けるほうが、長い目で見ると大きな力になります。
宅建合格のために「勉強時間」以上に大切なこと
宅建の勉強法を調べると、
最初から完璧な勉強計画を作る必要はありません。
例えば、
最初の1週間
1日30分。
テキストを読む。
2~3週間目
1日30分~1時間。
テキスト+一問一答。
1か月後
1日1時間程度。
問題演習を増やす。
数か月後
過去問・模擬問題を中心にする。
それプラス、苦手だと感じている分野の復習。
というように、少しずつ勉強量を増やしていけばいいのです。
大切なのは、
「昨日より少しだけ前進する」
ということです。
過去問は何度も繰り返す
宅建では過去問題集を活用することも重要です。
最初は正解できなくても構いません。
むしろ、
「こんな問題、分かるわけがない!」
と思うくらいで普通です。
何度も繰り返しているうちに、
「この問題、前にも見たことがある」
という問題が増えてきます。
そして、
「この選択肢は間違っている」
と判断できるようになってきます。
この積み重ねが実力につながります。
私は資格学校には通わず、基本書と問題集を使った独学で宅建に合格しました。実際にかかった教材費や勉強期間、独学に向いている人については『宅建は独学で合格できる?教材費約13,000円で合格した私の勉強法』で詳しく紹介しています。 ↓

模擬試験で点数を確認する
勉強がある程度進んだら、模擬試験や予想問題を利用して、自分の実力を確認してみましょう。
ここで大切なのは、
最初から高得点を取ろうとしないこと。
最初は思ったより点数が低くても、落ち込む必要はありません。
むしろ、
「自分はここが弱い」
ということが分かっただけでも大きな収穫です。
そして勉強を続けることで、
30点
↓
32点
↓
35点
↓
38点
というように点数が上がってくることがあります。
この瞬間が非常に重要です。
「自分は成長している」
ということを数字で確認できるからです。
「良い点数」が取れるようになったら一気に伸びる
私自身が経験したように、模擬問題で良い点数が取れるようになると、
「合格できるかもしれない」
という自信が生まれます。
そして、その自信がさらに勉強するモチベーションになります。
勉強する。
↓
点数が上がる。
↓
自信がつく。
↓
さらに勉強する。
↓
さらに点数が上がる。
この良い循環に入ることができれば、合格が一気に近づいてきます。
40代・50代の宅建受験で「記憶力」を心配しすぎない
40代以上になると、
「若いころより記憶力が落ちた」
と感じることもあるでしょう。
私もそうでした。
しかし、宅建の勉強では、単純に暗記するだけではありません。
何度も問題を解いているうちに、自然と覚えていることも増えてきます。
だから、
「一度で覚えようとしない」
ことが重要です。
忘れたら、また覚える。
間違えたら、また解く。
これを繰り返せばいいのです。
40代・50代だからこそ「社会人経験」が武器になる
宅建の勉強をしていると、
「こんな法律、実際の仕事でどう使うの?」
と思うことがあります。
しかし、40代・50代には若い受験生にはない武器があります。
それが社会人としての経験です。
契約書を見た経験。
顧客と交渉した経験。
会社のルールを理解してきた経験。
人と話してきた経験。
こうした経験は、資格取得後にも役立ちます。
宅建を単なる「資格試験」と考えるのではなく、
「これまでの経験に専門知識をプラスする」
と考えると、資格取得の意味も変わってくるでしょう。
40代から宅建を目指す人への私からのアドバイス
もし今、
「宅建を取りたいけど、自分には無理かもしれない」
と思っているなら、最初から合格できるかどうかを考えなくてもいいと思います。
まずはテキストを開いてみる。
10分だけ勉強してみる。
問題を5問解いてみる。
それで十分です。
最初から何時間も集中できなくても構いません。
私自身も、最初から集中できたわけではありません。
少しずつ勉強することに慣れていき、いつの間にか「勉強グセ」がついていました。
そして問題集で良い点数が取れるようになったとき、
「もしかしたら合格できるかもしれない」
と思えるようになりました。
その気持ちが生まれてから、私の勉強に対する姿勢は大きく変わりました。
まとめ|宅建合格で一番大切なのは「最初の一歩」と「勉強グセ」
40代から宅建を取得することは、決して簡単ではありません。
仕事をしながら勉強するのは大変ですし、法律用語や不動産の専門用語を覚える必要もあります。
しかし、最初から完璧に勉強できる必要はありません。
私自身の経験から言えば、宅建合格への大きなポイントは、
「まず勉強する習慣を作ること」
だと思っています。
最初は30分でもいい。
集中できなくてもいい。
テキストを数ページ読むだけでもいい。
それを毎日続けていると、少しずつ「勉強グセ」がついてきます。
そして、ある日突然、
「あれ?問題が解けるようになっている」
という瞬間がやってきます。
模擬問題で良い点数が取れれば、
「宅建合格も夢ではない!」
という気持ちになってくるでしょう。
その気持ちが、次の勉強への大きな原動力になります。
私自身、そこから勉強に夢中になり、最後にはご飯や睡眠の時間さえ惜しいと思うほど、合格したいという気持ちが強くなりました。
もちろん、健康を犠牲にするほど睡眠を削ることはおすすめしません。
しかし、
「絶対に合格したい」
と思えるところまで気持ちを持っていけたこと。
私は、それこそが宅建合格に向けて最も大切なことだったと思っています。
50代からでも遅くありません。
まずは今日、10分でもいいので机に向かってみませんか?
その10分が、将来の自分を変える最初の一歩になるかもしれません。
「宅建を取ろうかな……」と迷っている時間があるなら、まずはテキストを開いてみてください。最初は10分でも構いません。勉強を始めなければ、合格することもありません。でも、今日10分勉強すれば、昨日の自分より確実に一歩前進しています。


コメント